「今は良い相場か、悪い相場か」を事前に当てられるか ― 指標・曜日・時間…全部試して、無理だった話

自作EA

FX歴12年、システムトレーダーのRYOです。

前回、自作ゴールドEA「Arsene」の弱点を解剖しました。苦手相場で出血し、複利を足すと破綻する。 その正体はシンプルで——「苦手相場でだけ賭け金を抑えられれば、破綻しない」。

じゃあ、それをやればいい。今回は、その「今が苦手相場かどうかを当てる」に、何年もかけて挑んで、結局どうなったかの記録です。先に言っておくと、これは失敗の話です。

⚠️ 本記事は検証の考え方を扱うもので、将来の成果を保証しません。FX・自動売買には元本割れのリスクがあります。具体的なレシピ(パラメータ・しきい値・構成)は非公開です。


発想はシンプルだった:「悪い相場を、事前に避ける」

苦手相場で削られるなら、苦手相場に入った瞬間に賭け金を絞ればいい。あるいは、休めばいい。

そのためには「今が苦手相場かどうか」を判定する必要がある。しかも、事前に。後から「あれは苦手相場だったね」と分かっても、もう削られた後では遅いからです。

だから、いろんな”目印”を片っ端から試しました。


当てに行ったもの、全部

詳しい中身(何をどう使ったか)は商品の核心なので伏せますが、考え方として試したのは、ざっとこういう類のものです。

  • 各種の指標
  • 曜日や時間帯のクセ
  • スプレッドの広がり
  • ボラティリティ(値動きの荒さ)
  • そのほか、思いつくかぎりの”相場の状態”を測るもの

「これなら良い相場と悪い相場を見分けられるはずだ」と、何度も期待して、何度も検証にかけました。


結論:事前には、当てられなかった

調べ尽くしてわかったのは、残酷なくらいシンプルなことでした。

良い相場の入り口と、悪い相場の入り口は、その瞬間には見分けがつかない。

指標を見ても、曜日を見ても、ボラを見ても——「これから強い上昇が始まる局面」と「これから地獄が始まる局面」が、同じ顔をしている。 後から振り返ればはっきり違うのに、その瞬間には、ほとんど区別できない。

「事前に避ける」は、僕の手では無理でした。これは正直に認めるしかなかった。


たった1つだけ、はっきり違ったもの

ただ、全部がダメだったわけじゃない。唯一、はっきり違う”目印”が1つだけありました。

それは——指標でも、曜日でも、ボラでもなく、「やってみた後の、自分の成績」でした。

相場の状態を”予言”することはできない。でも、「最近、自分が削られているかどうか」は、事実として、後からなら分かる。当たり前すぎて、最初は見落としていました。


「予測」が無理なら、どうするか

ここで考え方が、一回完全に行き詰まります。

事前には当てられない。でも、後からなら自分の成績で分かる。じゃあ、“後から分かる”を、そのまま設計に使えないか?

——この発想の転換が、Noirのいちばんの核心になりました。

次回は、その話をします。「予測するのをやめて、反応する」という、180度の方向転換。そして、それで弱点が実際にどう変わったのか。数字は、もう少しだけ我慢してください。順番に出します。

続報は、このサイトとXで。


注記(必ずお読みください)

  • 本記事は検証の考え方を共有するもので、確定した運用成績ではありません。将来の成果を保証するものではありません。
  • FX・自動売買(EA)取引には元本割れ(損失)のリスクがあります。投資は自己責任・余裕資金の範囲で行ってください。
  • 本記事は特定のEA・設定の売買や利用を推奨・助言するものではなく、投資助言ではありません
  • Noirの戦略はRYO自身が12年の経験から構築したもので、フィルター・ロジックの具体的なレシピ(パラメータ・しきい値・構成)は非公開です。

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